共感してあげることが大きな励ましとなる
学校や家の中でうまくいかないことがあると、子どもは大人と同じように落ち込んでしまうものです。
大人から見ると大したことがないようなことであっても、人生経験が少ない子どもにとっては一大事ということも多いので、軽く見ないでしっかりと慰め、励ましてあげるようにしましょう。
その際には、大人と子どもには違いがあるということを意識して、子どもの感情を大事にしてあげることが肝心です。
たとえば、大人が失敗して落ち込んでいる時は、励ますためにあえてキツイことを言うケースもありますし、問題点を解決するための方法をアドバイスするというやり方が効果的なこともあります。
しかし、子どもの場合はそこまで心と思考が成長していませんので、ダイレクトな言い方では逆に心が傷ついてしまうことがあります。
そこで、子どもを励ます際には、共感してあげるということがとても大事なプロセスとなります。
たとえ、本人が間違いを犯したために失敗してしまったとしても、そのミスを取り上げるのではなく、あくまで失敗してつらいと思っている感情に理解を示すようにします。
「それは大変だったね」、「辛いという気持ちはよく分かるよ」というように、子どもでもはっきりと理解できるような直接的な言葉で同情を示してあげるようにしましょう。
気持ちが上がるまで待ってあげる
もちろん多くの場合、なんらかの失敗をしてしまった時は、そのことについて同情してあげるだけでなく、間違いを繰り返さないように問題を解決する必要があります。
しかし、感情が落ち込んでいる状態でアドバイスをしたとしても、子どもの場合はそれを受け止めることが難しいというのが現実です。
そのため、感情が上向きになるのを待って、それまではじっと見守ってあげることが大事です。
感情が元通りになると、親であれば表情や毎日の習慣を行う様子からすぐに分かるものです。
それまでは辛抱して待ち、元踊り元気になったなと思ったら、これからどうすればよいかを話し合うことができます。
バランスを取って励ますことが大事
このように落ち込んでいる子どもを励ますには、共感することや、一緒に考えるタイミングを図るというのはとても大事です。
しかし、これにはバランスが求められます。
同情するあまり他の人に責任をなすりつけるような考えを言ったりすると、子どもは何でも人のせいにするという傾向を培ってしまうことがあります。
また、同情するだけにして適切なアドバイスを与えないと、自分で物を考えられない大人になってしまいます。
失敗からも学べることは多いので、子どもが成長できる一つの機会と見て、上手に助けてあげるようにしましょう。