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こどもの人見知りを克服するには

動物と触れ合う子ども

多くの子どもには人見知りが激しくなる時期がある

同じ家庭に育っていても、子どもはそれぞれ個性があって、性格が異なります。
とても社交的な子どももいれば、人見知りが激しい子供もいます。
しかし、たいていの子どもは今まで人なつっこい性格をしていたのに、急に人見知りが激しくなってしまう時期を迎えるものです。

2歳から3歳くらいで人見知りが激しくなる傾向がよく見られますし、小学校に上がる前の時期にも知らない人とあいさつするのも嫌になることもあります。
そのため、まずは子どもが人見知りになるというのは珍しいことではないという意識を持って、徐々に人見知りを克服できるように助けてあげましょう。
人見知りは自然となくなっていくこともありますが、親が工夫していろいろな人と接するように助けてあげないと、なかなか克服できないことが多いので、上手にサポートしてあげることが肝心です。

安心感をいつでも持たせることがポイント

人見知りを克服させようとして、無理やり子どもを知らない人たちの中に放り込んでしまう親がいます。
しかし、子どもは大人のように冷静に物事を考えて、「人見知りを克服しないとこれからの人生が大変だ」とは思いません。
知らない人は怖いという感情に支配されてしまうだけですので、道理で考えて人見知りを克服させるのではなく、感情を前向きにさせることが必要です。

そこで、知らない人といる時でも、安心感があるということを分からせることがカギとなります。
つまり、知らない人の輪の中にいきなり投げ込むのではなく、親などの安心できる人が常に脇にいるようにしてあげることが肝心です。
そして、いきなりいろいろな人に触れさせるのではなく、段階的に知らない人との交流を広げるように考えるようにします。

最初は小さい交流の輪から徐々に広げていく

段階的に交流の輪を広げてあげられるように、最初は家族や友だちと一緒に遊ぶことから始めましょう。
そして、比較的頻繁に会える大人、しかも子供のテンポに合わせて遊んでくれる大人をその輪の中に入れるようにして、少しずつ安心できる人の数を増やしていきます。
大人との交流が持てるようになったら、今度は自分より上の年代の子どもも輪に入れるようにします。

こうして徐々に一緒に遊べる人の年齢を下げていき、最終的には自分と同じ年齢の子どもたちも含めるようにします。
もちろん、最初からたくさんの人に触れさせてしまうと、場の雰囲気に怖気づいてしまうこともありますので、少人数で遊ぶことが大事です。
いきなりゴールにたどり着こうとするのではなく、徐々に目標に向かってステップを踏んでいくようにサポートしてあげることが、人見知りを克服するためのポイントとなります。