基本的に生の状態のものは与えないようにする
哺乳瓶離れが進んでくると、いろいろな食材を離乳食としてあげることができるようになります。
しかし、乳児期はまだ胃腸の働きがしっかりとしていませんし、免疫機構も不完全なため、食品によっては食あたりを引き起こしたり、胃腸障害を起こしてしまったりすることもあります。
さらには、食品によるアレルギーがある可能性も考えなければなりませんので、新しい食品をあげる場合には慎重にしましょう。
基本的には離乳食として生の状態のものをあげてはいけません。
肉や魚は徐々に離乳食としてあげることができますが、生や半生であげると、消化不良を起こしてしまうケースが多いですし、細菌感染によって体調不良を起こしてしまうことがあります。
また、牛乳も必ず加熱してからあげるようにして、初期のころは牛乳だけでなく粉ミルクと混ぜてあげることが重要です。
離乳食として完全に避けるべきNG食材とは?
離乳食としてあげることができるものの注意が必要なものもありますが、完全に避けた方が良いものもあります。
その一つがハチミツです。
ハチミツにはボツリヌス菌が含まれていることがあり、耐性のない乳児には深刻なダメージを与えることがありますので、決してあげることのないようにしましょう。
また、蕎麦を使った食材も避けるようにします。
というのも、蕎麦にはアレルギーを起こす人がいて、そのアレルギー症状はかなり重くなることがあるからです。
大人であればすぐに対処ができますし、ある程度体力がありますので必要な治療を施すまで耐えることができます。
しかし、乳児の場合は、蕎麦アレルギーの重い発作が出てしまうと、その場で対処しないと死に至る危険があります。
アレルギーを持っているかどうかはっきりと分からない状態では、リスクを避けるためにNGとする方が無難なのです。
注意してあげるべき食品
食品の種類を選べばあげられるもの、食べ方に注意すれば大丈夫なものなどもあります。
たとえば、ゼリー系の食べ物です。
乳児用の柔らかいものであれば問題ありませんが、こんにゃくゼリーのような弾力が強いものは、喉を詰まらせてしまうこともありますので、かなり細かくしたり潰したりしてあげることが肝心です。
また、山芋のような粘りの強いものも喉に詰まってしまうことがありますので、できるだけ水分で伸ばして通りを良くしてあげましょう。
さらに、ハムやかまぼこのような練り物は、食品添加物がたくさん入っていることがあります。
添加物が含まれていない自然由来のものだけの商品を選んであげるようにしましょう。
きちんと食材を選べば、離乳食としてあげられるものはたくさんありますので、子どもの食の楽しみを増やしてあげることができます。