発達障害は脳の障害
身体的な機能にはなんら異常がないように見えるものの、保育園や学校に行きはじめてから、周りにまったくなじめない、勉強についていけないという兆候が見えることもあります。
こうした障害は発達障害と呼ばれていて、ある程度の確率で子どもたちに起こりえます。
発達障害は親の育て方が悪かったわけでもありますせんし、何らかの性格的な問題というわけでもありません。
多くの場合、発達障害は脳の障害であって、病気の一つとも言えます。
そのため、症状によってはある程度の改善を見込むこともできますし、どのように対処したら良いかも今ではだいぶ分かってきています。
親としては発達障害のある子どもを持つのは、不安に感じることもありますが、しっかりとした知識を身に着ければ上手に対処できるようになります。
発達障害を抱える子供の特徴とは?
発達障害は脳の機能障害の一つであるため、ある程度共通した症状もしくは特徴が現れます。
その特徴とは、グループになじむのが難しい、何かに集中したりするのが難しいことや運動面で極端に遅れが見られる、遊びの方法をイメージするのが困難、コミュニケーションが上手に取れない、というものです。
もし、こうした兆候が強く出ているようであれば、発達障害の可能性があると疑って、専門医の診察を受けてみることをお勧めします。
もちろん、こうした兆候には個人差があって、一概に決めることはできません。
いろいろな特徴が一度に出る子もいれば、一つの特徴だけが強く出るケースもあって、判断に困ることも少なくありません。
特に、小さいうちは大きなグループの中で過ごす機会が少ないので何も問題ないと思っていたものの、学校などでグループ活動をするようになると、発達障害の特徴がはっきりとすることもあります。
子どもと同じ目線で遊び理解を示してあげる
一部の発達障害については、投薬などによって症状が改善することもありますが、基本的には完全に治療することは難しいものです。
そこで、親が子供の成長を見守ってあげて、大事に育てていくことが子どもにとって重要になります。
まずは、何に注意を集中できないのか、どんな活動やシチュエーションが苦手なのかをしっかりと見極めるようにしましょう。
そして、今度は何に興味を示すのか、どんなことなら楽しんで行うのかを知って、そのプラスの面を伸ばしてあげるように努力します。
できるだけ子どもと同じ目線で一緒に遊ぶようにして、決してながら遊びをしないようにしましょう。
大人が楽しんでいないながら遊びは感性豊かな子供にも分かりますので、親も一緒になって心から遊ぶことで、発達障害を持つ子どもは楽しい時間を持てるようになります。